リジュセアミニ
目次
リジュセアミニ(低濃度アトロピン点眼薬)について
日本で初めての近視進行抑制点眼剤
子どもの近視は、主に眼球が楕円形 に伸びてしまう(眼軸長が伸びる)ことで、ピント位置がずれることにより生じるケースが多くあります。近くを見ることが習慣化してしまうと近視になりやすく、一度眼軸長が伸びてしまうと戻ることがありません。 そのために眼軸長の伸びを抑えることが、近視の進行を抑制するためには重要となります。
低濃度アトロピン点眼薬が選ばれる理由
低濃度アトロピン点眼薬は、近視の進行を遅らせる(眼軸長の進展を抑制する)という点で、統計的にも臨床的にも有意義な効果が確認されている治療法の一つです。
リジュセアミニ臨床成績
視力の変化(調節麻痺下他覚的等価球面度数)
眼軸長の変化
低濃度アトロピン点眼薬の安全性
低濃度アトロピン点眼薬は副作用が非常に少ない近視進行抑制薬と言われています。
- 重篤な副作用の報告はありません。※
低濃度アトロピン点眼薬は、最適な超低濃度のアトロピンを点眼することにより、近視の進行スピードを効果的に抑えると同時に、アトロピン1%点眼薬のような不快な副作用を回避します。そのため、点眼薬本来の作用によって、一時的に瞳孔(黒目)が大きくなりまぶしく感じることがありますが、数時間で元に戻るため心配ありません。
また、下記についても安全性が確立されています。
出典:Chia A, Lu QS, Tan .Five-Year Clinical Trial on Atropine for the Treatment of Myopia 2: Myopia Control with Atropine 0.01% Eyedrops Ophthalmology. 2016 Feb;123(2):391-9※
低濃度アトロピン点眼薬治療について
低濃度アトロピン点眼薬は、近視進行抑制治療として有効性が証明されており、副作用も少なく、軽度または中等度の近視の方、5歳から10代後半の方にオススメの治療です。
ただし、有効性が証明されているのは2年間継続した場合のデータであるということ、一部の方には無効であったという事実も理解して治療に臨んでいただく必要があります。また、視力回復を期待する治療ではなく(調節緊張が視力低下の原因であった場合には改善することもあります)、あくまでも近視の進行抑制を期待する治療です。
低濃度アトロピン点眼薬は自費診療です。治療について理解していただき、効果を信じて継続できそうな方が使用するべき点眼薬です。
初回は近視の度数等を確認させていただきます。後日、点眼薬処方となりますのでご了承ください。以降は3~6ヶ月ごと(初回は1ヶ月を推奨)の通院が必要になります。点眼薬処方や定期検査は自由診療となりますのでご注意ください。
費用について
選定療養に関するご案内
〜 選定療養制度開始によりリジュセアミニがより使いやすくなります! 〜
リジュセアミニは、2026年6月より「選定療養」の対象となりました。
対象となる方は、これまで全額自己負担であった診察料や視力検査等の費用について、公的医療保険の適用を受けられるようになります。なお、点眼薬の薬剤費につきましては、これまでと同様に全額自己負担となります。
リジュセアミニ0.025%
・点眼薬費用 4,950円/1箱(30本)
※令和8年6月より価格変更
※初回は1M分、以降は6M毎の処方が推奨
※初回時は眩しさなどの副作用を確認するため、1ヶ月分での処方を推奨しています。
※選定療養対象の可否に限らず、初回診療で「近視」を確認させて頂いてからの処方となります。
選定療養対象の場合
=リジュセアミニ点眼のみ使用している場合(オルソ併用なし)
・初回検査処方料 → (医療保険の適応)
・検査処方料 → (医療保険の適応)
※選定療養の対象となる検査・診察は、原則として年2回までとなります。
※通常の保険診療と同様に、検査の有無に関わらず、処方時には再診料(または初診料)が必要となります。
→年間で最大5,000円程度、今までよりお得に継続が可能!
→悩まれていた方は近視進行抑制治療を始めるチャンスです。
選定療養対象時の処方例
※処方例はPC画面でご覧ください。
※6ヶ月分購入していただくと、「再診料」「処方料」の算定回数を減らすことができ、負担額軽減につながります。
選定療養対象外の場合 : 自由診療
=リジュセアミニ点眼に加えてオルソも併用している場合
・初回検査処方料 1,100円
・検査処方料 3,300円
→年2回処方(6ヶ月分購入)では、今までの負担額と変わりなく継続が可能です。
※処方時には検査処方料が必要になります。
※初回検査処方料は、初回検査後1ヶ月以内に当院初処方した場合となります。
オルソケラトロジーは医療費控除の対象となります
※リジュセアミニの費用は、医療費控除の対象となる場合があります。
※詳細は管轄の税務署へご相談ください。
自由診療時の処方例
※処方例はPC画面でご覧ください。
※6ヶ月分購入していただくと、「検査処方料」の算定回数を減らすことができ、負担額軽減につながります。
Q&A
Q:マイオピンとリジュセアミニの違いを教えて下さい。
A:マイオピンは、シンガポール国立大学の研究により開発された低濃度アトロピン製剤です。これまでは、日本製のものが無く、輸入に頼っておりました。防腐剤が入っておりますが、1ヶ月使用したら破棄していただくことで衛生的に使用できます。
リジュセアミニは、日本の参天製薬が開発した、近視進行抑制の効能効果をもつ国内初の低濃度アトロピン製剤です。防腐剤無添加の使い切りタイプになっており、さらに衛生的かつ安全に使用可能です。
マイオピン点眼とリジュセアミニ点眼の比較表
リジェセアミニ販売に伴い、マイオピン輸入停止となりました。
→マイオピンを使用されていた患者様は、リジュセアミニへの変更を検討ください。(有効成分は同じものになります)
リジュセアミニ®ミニ点眼液0.025%の製剤設計コンセプト
リジュセア®ミニ点眼液0.025%では、薬効ターゲット想定部位である後部強膜への移行性を高めることによって、有効性向上を図るとともに、散瞳に関連する虹彩・毛様体への移行性を抑制することにより、散瞳リスク軽減を図りました。加えて、治療が長期に及ぶことを考慮し、防腐剤フリーとすることで、有効かつ安全な小児の近視進行抑制点眼剤を目指しました。
「散瞳リスク軽減=眩しさ軽減」
マイオピン0.025%で眩しさを感じてしまい継続が困難であった方も、リジュセア®ミニ0.025%は眩しさが出ることなく使用できる可能性があります。
Q:低濃度アトロピン(マイオピン/リジュセアミニ)の副作用はありますか?また、全身へ影響はありますか?
A:主な副作用は、瞳孔が若干広がることによる「眩しさ」です。約10%の方に感じるようです。1ヶ月ほどで慣れる方も多く、そのため中止になる方は1%くらいです。8時間位が最大効果時間となるため、起床後に眩しさを感じる場合は、点眼時間を就寝直前から夕方にすると軽減されます。稀に手元の見えづらさを感じるお子さんもいます。
リジュセアミニはマイオピンよりも眩しさを軽減することが期待されています。
Q:マイオピン/リジュセアミニは、オルソケラトロジーと併用はできますか?
A:オルソケラトロジー治療と併用できます。近視進行抑制効果が上がる事という報告があります。マイオピン/リジュセアミニ点眼後、5分以上経過してから、オルソレンズ装用してください。
Q:マイオピン/リジュセアミニは、眼鏡と併用はできますか?
A:特に問題なくご使用いただけます。
Q:マイオピン/リジュセアミニとコンタクトレンズは併用はできますか?
A:特に問題なくご使用いただけます。マイオピン点眼は防腐剤が入っているため、裸眼の時に行いましょう。リジュセアミニ点眼は、防腐剤無しのため、添付文書上では、コンタクトレンズ上からも点眼できますが、効能効果に関する治験は行われていないので、裸眼での点眼を推奨します。
Q:マイオピン/リジュセアミニは、視力を回復させますか?
A:軸性近視であれば、視力回復することはありません。調節緊張による「仮性近視」には、調節緊張緩和による視力回復が若干期待できます。
Q:マイオピン/リジュセアミニは、効果がない場合はありますか?
A:0.01%アトロピン点眼は、9%の方に無効だったという海外の報告があります。0.025%の報告はありません。近視進行が継続するようであれば、オルソケラトロジー併用・クロセチンサプリメント併用を検討が必要となります。
Q:マイオピン/リジュセアミニは、どれくらい続けますか?
A:2年以上の継続をお勧めします。近視は平均16歳まで進行することが知られていますので、小学生〜中学生の間は使用することを推奨します。
Q:マイオピン/リジュセアミニは、中止後に近視が進むことはありますか?
A:中止後、若干進みやすくなるものの、全期間で比較すると、使わなかった方よりも進むということはありません。
Q:12歳以上ですが、マイオピン/リジュセアミニは使用できますか?
A:処方可能です。12歳〜16歳でも、平均的には近視は進行します。
ただし、点眼後8時間程度は瞳孔に影響があります。高学年になって生活リズムが変わり、夜に点眼してから朝起きるまでの時間が短くなると、朝のうちは近くが見づらい・まぶしいといった症状を感じることもあります。点眼するタイミングを夕方にするのがお勧めです。
Q:6歳未満ですが、マイオピン/リジュセアミニは使用できますか?
A:処方可能です。早い子ですと、3〜4歳から近視のお子さんもいらっしゃいます。元々アトロピンは1歳くらいでも検査や治療で使用する薬なので、過度に恐れる必要はありません。6歳未満の場合、かなり進みやすい事が予想されるため、初回から0.025%マイオピン/リジュセアミニを推奨します。
Q:マイオピン/リジュセアミニの管理について、教えて下さい。
A:マイオピンの場合、開封したら、1ヶ月後に破棄してください。1日1回なので、1ヶ月経過した後も意外と残っていると思います。点眼瓶に防腐剤は入っておりますが、睫毛などに触れて汚染していきます。
リジュセアミニは、防腐剤も入っていない、使い切りタイプなので、使用後すぐに破棄してください。また、アルミパックを開封後、使用できるのは、3ヶ月となっています。
